2014年度 東京ガラス工芸研究所 応用科 卒業制作

Ｈ175×Φ110(mm)
制作期間：2014年9月～12月
制作技法：宙吹き

自分が今やりたいことは何かということを考えて、当時最も魅力を感じた吹きガラスでの制作を決めました。 モチーフにした女性のドレスは、着飾るため、つまり人を魅了するための物です。しかし私は、他者だけでなくドレスを着る本人も、ドレスそのものに魅了されているのではないかと考えています。 ショーウィンドウに並んだドレス達ひとりひとりが、自身を見てもらいたくて胸を張って凛と佇んでいる、「私を選んで、私を見て！」と訴えかけている様をイメージしています。 全体を1つの作品として見たときの統一感と、ドレスひとつひとつをじっくり見たときの相違感を、どちらも表現したいと思い、展示台や配置などを工夫しました。また、色選びにも同様にこだわり、1体に6色の透明色を使い、重なりや透過光などで、より複雑な色合いを出しています。